碁盤・碁石・囲碁の本などの出張買取に向かわせて頂きました。

千葉県富里市のお客様のお宅へ、出張買取に向かわせて頂きました。

今回のお客様は多彩な趣味をお持ちの方で、拝見させて頂いた書籍のジャンルも多岐に渡っていました。

その中でも特に囲碁に力を入れていて、アマチュアの段位をお持ちで、過去には大会などの入賞経験もあるほど真剣に行っていたそうです。
その為囲碁関連の書籍が多く、戦略書の他にも詰碁の問題集などの中・上級者向けの書籍を多くお持ちでした。

ルール解説などの入門書は販売数が多い為、古書市場でもあまり珍しくはありませんが、上級者向けの書籍は流通数が少なく、また絶版なども多い為、大変ありがたいです。

書籍の他にも、立派な碁石と碁盤もお譲りして頂きました。
碁石は、ガラスやプラスチックなどの素材で作られているものが多いですが、お譲りして頂いたのは那智黒石と蛤石のもので、碁盤も国産の大変素晴らしいお品でした。

囲碁の始まりは四千年ほど前の中国といわれ、日本には奈良時代ごろにはすでに伝来していたと推定されていて長く親しまれています。
1999年ごろには、マンガ『ヒカルの碁』の影響で若年層にもブームが起き、マンガをきっかけに囲碁を始めた人も多くいました。

人気は日本だけではなく、台湾や韓国などの東アジアを中心に、現在ではアメリカやヨーロッパでも広く打たれており、囲碁の国際普及を目的とする「国際囲碁連盟」には、2018年時点で77か国が加盟するほど、世界的な競技となっています。

最近では、チェスなどのマインドスポーツとして五輪種目としての採用も目指し、2010年アジア競技大会では競技種目として採用されるなど、ますます注目が集まっています。

日本でも2018年に井山裕太棋士が、囲碁界をけん引する棋士の第一人者としての功績が評価され、平成生まれとして初めて国民栄誉賞を受賞するなどして話題となりました。

お譲りして頂いたものは、どれもお客様が大切にされていた物ですので、今度また新しいお家で大事にされ、新しい縁が出来ます様、お手伝い出来たらと思います。

※画像はイメージです