『障壁画全集』など日本画・水墨画などの資料・古書を買受けさせて頂きました。

  • 障壁画全集
買取品目
美術書
買取方法出張買取
お住まい千葉県 成田市

※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。

スタッフからのコメント

千葉県成田市のお客様から、買取りのご依頼をお受けしました。

今回のお客様は、歌舞伎や舞台の鑑賞がご趣味ということで、舞台関係の資料などを沢山お持ちでした。
どれも大事にされてきたことが伺える、状態の良いものがほとんどでした。

他にも、美術関連の書籍も多くあり、大型本の画集のシリーズは全巻揃ってお譲りして頂けましたので、査定の際には高く評価させて頂きました。
シリーズで発行されている画集は、古書市場ではセットでお探しの方がほとんどの為、揃いでお譲りして頂けますと大変助かります。

その中でも今回ご紹介する書籍は、『障壁画全集』です。
本書は、美術出版社から全10冊で発行された書籍シリーズで、知恩院や大覚寺などの障壁画を、描かれた歴史などを写真とともに紹介しています。

障壁画とは、障子絵や襖絵などの日本の建築物における壁貼付絵の総称のことを指し、主にお寺やお城の内装に用いられています。
城郭建築に用いられた障壁画は、城主の権威を表すため豪壮華麗なものが好まれ、安土桃山時代に黄金期を迎え、江戸時代には新たに狩野派を始め、長谷川派、海北派、雲谷派などの諸画派に天才的な画家が多く出現し数々の作品を残し、その美しさが現在でも多くの方を魅了しています。

全集の一冊に名古屋城がありますが、名古屋城の本丸御殿は戦災により失われ、焼失を逃れた障壁画のうち1047面は重要文化財に指定されて大切に保管されています。
その為、公開中の本丸御殿を飾る障壁画は復元模写作品です。
名古屋市では、狩野派の絵師たちが全精力を注いで描いた障壁画の美と色彩感覚を現代に蘇らせるため、顕微鏡やコンピュータの最新技術と史料の研究・分析など様々な観点から、忠実な再現を目指し復元を続けています。

日本のお城を紹介する書籍は数多くありますが、天守閣などの外観にスポットを当てるものがほとんどですので、こういった障壁画などの内装についての詳しい説明や歴史に触れると、また新たな魅力に気づかされますね。


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