『川端康成全集』をはじめとした書籍の買取をさせていただきました。
買取品目 | |
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全集 | |
買取方法 | 宅配買取 |
お住まい | 東京都 稲城市 |
最寄り駅 | 稲城長沼 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
東京都稲城市のお客様のご依頼で、宅配にて書籍の買取をさせていただきました。
今回のお客様は、買取をご希望される書籍の数がそれほど多くなかったこともあり、比較的手軽にご利用いただくことが出来る宅配での買取でご対応させていただきました。
今回の買い取りのご依頼にて査定させていただきました書籍の中から紹介するのは、新潮社より刊行された『川端康成全集』です。
川端康成の全集は新潮社から数回にわたって発行されていますが、今回お譲りして頂いたものは1980年に発行された版で、比較的新しいものになります。
全35巻に、補巻の2巻を加えた37冊がひと揃えになっており、川端康成が発表した小説、随筆、評論などがまとめられています。
全集としては新しいものの、すでに発行から40年ほど経過している書籍ということもあり、一部の巻にヨゴレやヤケ、シミといった経年の劣化が少々見受けられましたが、補巻2冊を含めた37冊すべての巻が揃っているということもあり、お客様にはご納得して頂ける形での買取をさせていただくことが出来ました。
川端康成といえば、現在受賞者の発表で話題になっているノーベル賞の文学賞を、1968年に日本人作家として初めて受賞していますね。
そんな川端の受賞ですが、受賞から50年が経った一昨年(2019年)に初めて公開された選考資料で、「日本文学の真の代表者として、彼に賞を与えることは正当である」と書かれていました。
当時のアカデミーは、受賞者が西洋の作家に偏りすぎているとの批判にさらされていて、そんな西洋中心の考え方から抜け出す姿勢を示す意味も、川端康成の文学賞受賞に込められていたのかもしれませんが、結果として日本文学が世界的に認められていくきっかけのひとつになりました。
川端康成は多作な作家で作品数が膨大ですが、ひとつひとつの作品は短めで、かつ読みやすい文章でつづられているため、割と読書初心者の方にもおすすめ出来る作家です。
読書の秋に、世界にも認められた日本的な美しい物語を楽しむのも良いかもしれません(^^♪
今回、ご紹介させていただいたような全集作品は中古市場でも人気が高いため、弊店でも特に買取に力を入れさせていただいている書籍の一つです。
全巻セットはもちろんのこと、月報や補巻なども含めてそろっているものなどはより高い評価で買い取らせて頂きますので、全集などの全巻セットをお持ちの方で、蔵書の整理などをご検討されている方がいらっしゃいましたら、是非とも一度「みつばち書店」にご連絡ください。