ムック本他、単行本・文庫など買受けさせて頂きました。

千葉県印西市のお客様のお宅へおじゃまして、ムック本他、単行本・文庫など多数買受けさせて頂きました。

今回のお客様は、歴史が大変お好きだとのことで、歴史小説などの文芸書や歴史書が多くありました。
ただ、歴史書も専門的な難しいものばかりでなく、『江戸の台所』のような江戸時代の庶民の食生活に焦点を当てたムック本なども多く所有していました。

ムック本は、政治やサブカルチャーなど様々なテーマに沿った書籍が発行されていますが、歴史に関するムック本は特に人気のジャンルとなっています。

その中でも江戸時代の生活に焦点を当てたものは多く、食文化の他にも、住まい・恋愛・あるいは大名の屋敷・参勤交代の裏事情、江戸と東京の町の変化を比べる地図だったりと、かなりマニアックな書籍が多いように思います。
お客様は、時代小説を読むときにこれらの書籍で得た知識でさらに楽しめることが出来たそうです。

こういった書籍は学校の日本史では絶対に教えてくれないような面白い知識も多く、例えば、江戸は人口が多いのに対して水道が十分整っていなかったことから慢性的な水不足状態であり、火事が多く「火を使わない」ことが重要であったため風呂屋が栄えたそうです。

当時の銭湯は経済的な理由から男女別の浴槽を作るのが難しく「入込湯」と呼ばれる老若男女問わない混浴だったそうです。
男性はふんどしをしめたまま、女性は湯文字という巻きスカートのような下着をつけて入りますが、蒸気を逃がさないため窓もなく、当時の照明事情も悪いこともあり場内は薄暗いため、しばしば痴漢や盗難も起こったようです。

そんな状況を良く思わなかった幕府から、天保の改革によって「男女入込禁止令」が出され混浴は禁止されましたが、実際には粗末な仕切りを設けただけの形式的なもので、男女の行き来は割と自由だったみたいです。

今では到底考えられないですが、意外にも利用者からはあまり不満はなかったようで、家族で子ども連れでも安心してまとめて入れるし、独身女性でも男性の少ない時間に入る、複数人で入るなどの対策をしていたそうです。
何かと埃っぽい江戸のことで、とにかくきれいさっぱりとなりたい江戸っ子たちは、あまり細かいことは気にしなかったのかもしれませんねｗ

当店では、歴史関連の書籍を専門的なものからムック本のような読みやすい書籍まで幅広く買取させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください！