『ドーミエ版画集成 全3巻』他、美術書を買受けさせて頂きました。
買取品目 | |
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美術書 | |
買取方法 | 宅配買取 |
お住まい | 千葉県 成田市 |
最寄り駅 | 京成成田 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
千葉県成田市のお客様よりご依頼を頂き、書籍を買受けさせて頂きました。
今回当店をご利用してくださいましたお客様は、収集している書籍の数が増えてきて本棚のスペースに余裕がなくなってしまったので、読まなくなってしまった書籍の処分を思い切ってしようと決意したそうです。
ご依頼の当初はお客様のご自宅へ出張しての買取査定をご案内させて頂きましたが、収集に苦労したし大事にしてきた本ばかりなので、いざ引き取りの段階になって決意が揺らぐかもしれないので、宅配買取で査定してほしいとのことでしたので、そのように対応させて頂きました。
書籍に限らず、集めるのに苦労したものだと、使わなくなってただ保管しているだけのものでも手放すのは惜しく、なかなか踏ん切りがつかない気持ち、すごくわかります…。
そういった一大決心のお気持ちに応えられるように、しっかりと査定させて頂きました。
お客様には、買取金額にも満足して頂けましたので、大変良かったです。
今回お譲りして頂けた書籍の中からご紹介するのは『ドーミエ版画集成 全3巻』です。
本書は、1992年から94年にかけてみすず書房より発行された、フランス人画家のオノレ・ドーミエの作品集です。
オノレ・ドーミエは19世紀に活躍した画家で、人物の特徴を思い切って誇張しながら的確にとらえる版画作品で評価され、主に新聞などに掲載される風刺画が有名で、本書も「政治家さまざま」「劇場と法廷」「パリ生活」に分けられ作品が紹介されています。
ドーミエが活躍した19世紀前半のフランスは、新聞や雑誌が多数創刊されていましたが、識字率が高くなかったこともあり挿絵入りの新聞の需要は大きかったそうです。
彼は、流行をユーモラスに揶揄しながら、当時のフランスの社会問題となっていた貧富の差という社会問題までを描きました。
貧しい少年時代を送り、生活に苦労しながらも画家としての技術を磨いてきたドーミエの作品は、貧しい人々への共感と権力に対する強い批判精神があり、国王ルイ・フィリップへのあからさまな風刺作品のために罰金刑なども受けましたが、庶民からの支持は大きく一世を風靡しました。
また、40歳を過ぎてから油絵作品も描くようになり、油彩画家としても300点以上の油絵作品も残しており、ロートレックやゴッホなど後世の画家に影響を与えました。
ドーミエの作品は、日本でも兵庫県の伊丹市立美術館などで見ることが出来、収蔵数は国内外でも有数の規模だそうです。
現在、伊丹市立美術館は工事のため来年の3月末までの長期休館中ですが、いつか実物も見に行ってみたいですね。
みつばち書店では、美術書も取り扱いさせて頂いております。
洋書などでも問題なく査定可能ですので、書籍の整理等お考えの方はお気軽にお問い合わせください!