『平山郁夫 遥かなる旅』をお譲りして頂きました。
買取品目 | |
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画集 | |
買取方法 | 宅配買取 |
お住まい | 神奈川県 横須賀市 |
最寄り駅 | 北久里浜 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
神奈川県横須賀市にお住いのお客様よりご依頼を頂き、書籍をお譲りして頂きました。
今回のお客様は、過去に買い揃えてきた画集などの美術書の処分を検討されているとのことで、当店へ買取査定のご相談をくださいました。
数量はそれほど多くないとのことでしたので、メールで画像を送って頂き、簡単に内容や状態を拝見し、今回は宅配便を利用しての査定をご案内させて頂きました。
実際に送って頂いた書籍は、年代もジャンルも幅広い美術書で、比較的日本画家の作品が多くありました。
そんな、今回お譲りして頂いた書籍の中からご紹介する一冊は、『平山郁夫 遥かなる旅』です。
本書は、1988年に日本経済新聞社より発行された平山郁夫の素描集で、「カッパドキア」や「タジ・マハール」などの絵画作品が額装用の大判になって、全部で25葉収録されています。
外函に多少のシミがありましたが中はきれいで、25葉全てが揃っておりましたので、高く評価をさせて頂きました。
まだまだ海外旅行は難しいご時世ですが、こういった絵画作品で海外の風景を楽しむのも良いかもしれませんね(*^^*)
日本画家の平山郁夫は、旧制中学3年の時に広島で原爆の被爆経験があり、原爆後遺症で一時は死を覚悟したなか玄奘三蔵をテーマとした『仏教伝来』という作品を描き、以降仏教をテーマにした作品を多く発表しました。
原爆被災者である平山郁夫の作品には、その体験から平和を祈る気持ちが込められていて、1960年代後半からは、仏教伝来の大きな役割を果たしたシルクロードへの憧憬から、シルクロードの遺跡や中国に訪ねています。
画家としての活動の他、東京芸術大学の学長を務めるなど教育者としての一面もあり、国内外問わず長年にわたり後進の育成にも尽力し、また「文化財の赤十字構想」を掲げ、貴重な古代遺跡の破壊行為への抗議活動などで世界の文化遺産保護活動にも精力的に取り組みました。
その活動は国際的にも評価され、文化交流・文化財保護への貢献からフランス政府から勲章が授与され、また日本人初のユネスコ親善大使に任命されるなど、多方面で活躍しました。
平山郁夫の残した作品は、今もたくさんの方を魅了していて、著書や画集は現在でも古書市場で頻繁に取引されていて、高い人気の日本画家です。
今回は、この他にもいくつも貴重な書籍をお譲りして頂きました。
みつばち書店では、画集などの美術書の買取にも力を入れておりますので、お気軽にお問い合わせください!