『吉本隆明全詩集』を買取り致しました。

東京都目黒区自由が丘にお住いのお客様よりご依頼を頂き、書籍を買取りさせて頂きました。

今回のお客様は、過去に買い揃えてきた蔵書の整理の為に、読まなくなり不要になった書籍の処分に当店に買取査定のご依頼をくださいました。

査定をご希望された書籍は、国内外の作家の小説作品など文芸書を中心に、他に全集などが含まれているとのことでした。

全集は、シリーズによっては古書市場に在庫が溢れていて、金額をお付けすることが出来ない場合があります。
その為、宅配便を利用しての買取の場合、折角書籍を送って頂いたのに買取が出来ずにお返しすることになるなどお客様にお手数をお掛けしてしまうことを避けるため、あらかじめメールで画像を送って頂き、書籍の状態などを確認したうえで査定のご案内に進ませて頂いております。

今回の買取査定でも、事前に何枚か画像を送って頂いた為、スムーズに査定作業を進めることが出来、大変助かりました

今回、買取しました書籍の中から注目した一冊は『吉本隆明全詩集』です。

本書は、思潮社より2003年に発行された詩人の吉本隆明の詩集で、同年にこの詩集で吉本は第41回藤村記念歴程賞を受賞しています。
全1811ページの大ボリュームと、二重函の豪華な仕様でかなり迫力がありますね(*^^*)

吉本隆明は、詩人としての活動以外にも、文学からサブカルチャー、政治、社会など幅広い分野を対象に評論を展開した評論家としての活動も有名です。
特に1968年に刊行された『共同幻想論』は、当時の学生運動の全共闘世代に熱狂的に読まれ、強い影響を与えた思想書です。

その為、1960～70年代には圧倒的な影響力を持っていたことから、しばしば「戦後最大の思想家」「知の巨人」と呼ばれ、評論家としてのイメージが強い吉本隆明ですが、「萩原朔太郎に習って詩を第一という原則をとってきた」という言葉を残していて、数多くの詩作品を発表しています。
そんな彼の詩作の美しい文章やテンポの良さは、今も輝きを放ち続けています。

そんな、吉本隆明の詩作を楽しむのにぴったりの全集に本書はなっています

みつばち書店では、小説などの文芸書の他にも詩集なども取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせください！