『白土三平 サスケ 全15巻セット』をお譲りして頂きました。

神奈川県横浜市にお住いのお客様より、宅配便を利用して書籍をお譲りして頂きました。

今回のお客様は、過去に買い揃えてきたコミック本の処分のために、当店へ買取査定のご相談をくださいました。

お客様のご都合で宅配買取をご希望でしたが、コミック本の買取ですと状態により買取金額が大きく上下するため、場合によっては折り合いがつかずに返却するなどお客様にご迷惑をおかけしてしまう可能性があります。

その為、当店での宅配便を利用しての査定の場合、あらかじめメールで画像を送って頂き状態を確認したうえで査定のご案内をしております。
少しお手間をお掛けしてしまいますが、その後のお手続きはスムーズに進めることが出来ますので、お客様にはご好評いただいております。

今回は、昭和に発行されたコミックが中心でしたが、とても大事にされてきたのか状態がとても綺麗で、すべてが全巻揃ってましたので、高く評価させて頂きました。

その中でも、今回特に注目しました書籍は、『サスケ 全15巻セット』です。

本書は、講談社より1974年から発行された白土三平による漫画作品です。

白土三平は、月刊漫画ガロなどに連載された『カムイ伝』が特に有名で、江戸時代の身分社会が描かれた重厚な作風が先行しがちですが、同じ忍者漫画でも『サスケ』は少年漫画雑誌の『少年』に連載されていた少年向けの作品です。

可愛らしい絵柄と、作中に登場する忍術に科学的な解説を取り入れ、主な読者層の子どもにも読みやすく工夫され人気を博しました。
しかし、内容は可愛らしい絵柄とは裏腹に、次々と登場人物が死んでいくなど、当時の漫画とは一線を画す展開も話題となりました。

白土三平といえば、つい先日亡くなられたことがニュースでも取り上げられましたね。
ライフワークとも言われた『カムイ伝』は続編が期待されていて、亡くなる直前まで構想を練られていたそうですが、未完となってしまってとても残念です

江戸時代の階級社会を通して、反差別・反権力をテーマとした『カムイ伝』は、現在の漫画にも大きな影響を与え続けている名作ですが、今回お譲りして頂いた『サスケ』も少年向けの作品ながら、白土の魅力が十二分に詰まった名作です。

みつばち書店では、昭和の名作コミックも丁寧に査定し買取させて頂きますので、処分をご検討中の方は是非当店をご利用ください

【神奈川県 横浜市青葉区】