『サンコミックス版 スパイダーマン』をお譲りして頂きました。

千葉県浦安市にお住いのお客様のご自宅へお邪魔して、書籍を買取しました。

今回のお客様は、ご自宅のリフォームを近く予定されている方で、その前の不用品の整理のために当店へ買取査定のご相談をくださいました。
書籍以外にも可能であればまとめて処分したいとのご希望でしたので、今回は感染症対策をしっかりと施したうえで、出張査定をさせて頂きました。

お客様は漫画を読むのがお好きで、査定を希望された書籍はコミック本が中心でした。
学生時代から収集されてきたという蔵書はかなりの冊数でしたが、どれも発行年から考えますと状態が良く、全巻セットでまとめてお譲りして頂けましたので、高く評価致しました。

冊数が多く、少し査定にお時間がかかってしまいましたが、買取金額に満足して頂け、部屋もすっきりして気持ちがいいと喜んで頂けました(^^♪

今回買取しました書籍の中から、個人的に気になりご紹介したいお品は『サンコミックス版 スパイダーマン 全8巻セット』です。

本書は、映画でもおなじみのマーベルヒーロー「スパイダーマン」の日本版翻案作品で、1970年から1971年にかけて月刊別冊少年マガジンで連載された作品の単行本です。
50年近く前の作品ということもありますが、恥ずかしながらスパイダーマンが日本で漫画化されていることを知りませんでした

少し調べましたが、作品の舞台が東京に置き換えられている、当時の日本の社会情勢に合わせた独特な作風などオリジナル色が強く、また幻魔大戦シリーズなどで有名なSF作家の平井和正が原作としてクレジットされていることに驚きました。

また、マーベルからの正式な許諾作品ということもありオリジナルのコスチュームを使用していますが、その表紙の特徴的なスパイダーマンの絵はゴジラシリーズの映画ポスターを手掛けた生頼範義の作品で、日本のSF界のスペシャリストが勢ぞろいですね

アメリカ版の原作も、幼いころに両親を失った孤児の高校生である主人公が、特殊な能力を得て活躍しながらもティーンエイジャーならではの悩みを抱える、普遍的な若者としての一面を描き若い読者から強い支持を得ていて、日本版の本作はそれ以上に「暗い」「救いがない」など言われる独特な世界観ですが、独自性を増した後半などは原作とは全く違った別の作品としても楽しめる、面白い作品になっています。

みつばち書店では、コミック本も最新の作品から昭和の名作、または戦前発行の希少な書籍まで幅広く取り扱いが可能ですので、お気軽にお問い合わせください！