『オストランド 運動生理学』を買い取りしました。

東京都にお住いのお客様よりご依頼を頂き、書籍を買い取りさせて頂きました。

今回のお客様は、過去にお仕事で使用されていた書籍の処分を検討中とのことで、当店へご連絡をくださいました。
数年前までスポーツトレーナーをされていたとのことで、買取をご希望の書籍は運動に関するものが中心となっていて、中にはかなり専門的な書籍も含まれているのでしっかりと査定をしてもらいたいとのご要望でした。

今回は宅配便を利用しての査定をさせて頂きましたが、実際に送って頂いた書籍は事前のお話通りの専門的な内容の書籍が多く、集めるのにもだいぶ苦労をされたのではないかと伺われる蔵書でした。
少し専門的なものは需要が少なくはありますが、その分流通数が少ないどれも貴重な書籍ばかりでしたので、今回は高く評価をさせて頂きました。

そんな書籍の中から、今回ご紹介する一冊は『オストランド 運動生理学』です。

本書は、1976年に大修館書店より発行された書籍で、世界の運動生理学の定本として支持されている『Texbook of Work Physioiogy』の完訳本です。

著者のオストランドはスウェーデンの研究者で、現代の運動生理学のパイオニアの一人に数えられている人物で、研究分野に人間の酸素輸送システムや身体能力、予防医学、リハビリテーションなど多岐に渡り、2000年にはアメリカ運動生理学者協会から運動生理学における最初の生涯功労賞を受賞しています。

私自身あまり運動が得意ではなく、「運動生理学」という言葉に耳馴染みが無かったので少し調べてみましたが、人間が運動をしたときに身体にどのような変化が起きるのかを調べて、運動が生体に与える機能を明らかにする学問だそうです。

日本でも様々な研究機関や大学などで研究が行われていて、実際にスポーツ選手との共同研究をして、より効率的なトレーニングや高いパフォーマンスを発揮する方法などでその研究は活かされているそうです。

そう聞くとあまり自分には関係が無さそうに思いますが、最近では高齢化社会に併せた研究も進められており、健康寿命を延ばすためのトレーニング方法の運動生理学からのアプローチも注目されているそうです。

そういった研究から日進月歩な運動生理学の世界で本書は少し古臭いのかもしれませんが、運動生理学のバイブルとも呼ばれている本書はその歴史を知るのには重要な一冊なのではないのでしょうか。

みつばち書店では、専門的な学術書でも丁寧にお調べして査定金額をご提示させて頂きます。
少しでも興味があれば、お気軽にお問い合わせください