『近松全集 全17巻セット』をまとめて買取りしました。

東京都東村山市にお住まいのお客様より、書籍を買取りしました。

今回のお客様は、読書好きのご両親が遺された蔵書の処分をしようと、当店の買取査定にご相談をくださいました。
ご両親は生前かなりの読書家だったとのことで、国内外の作家の作品がジャンルを問わず大量にあり、また全集もいくつかのシリーズが複数あり、今回はそれらを処分したいとのことでした。

今回は、予めメールで査定を希望される書籍の写真を送って頂き、大まかな冊数や内容、書籍の状態を確認した上で、宅配便を利用しての買取査定のご案内をさせて頂きました。

今回の買取でお譲りして頂いた書籍から、ご紹介したい注目しましたお品は『近松全集 全17巻セット』です。

本書は、1986年より岩波書店から発行された浄瑠璃作家・近松門左衛門の作品をまとめた全集で、浄瑠璃編・歌舞伎編・資料編の三部からなります。
今回は、付録の月報もしっかりと揃っている状態が良いお品でしたので、高く評価をさせて頂きました。

現在、近松門左衛門の残したとされる作品は、浄瑠璃は時代物が約90作、世話物が24作、歌舞伎作品が約40作と言われています。
近松が活躍した江戸時代当時は、時代物が人気で現在では代表作とされている『曽根崎心中』などの世話物は実は近年になってから再評価されたそうです。

そんな近松門左衛門、32歳の頃に発表した『出世景清』が評価されこれが近世浄瑠璃の誕生とされていますが、それ以前の経歴については長らく謎に包まれていて、出生地に関しても現在の越前説が確実とされるまでは様々な説が唱えられていた面白い作家で、現在でも研究がされていて関連の書籍も多く出版されています。

今回は、他にもいくつか全集などのシリーズ作品をお譲りして頂きましたが、浄瑠璃や歌舞伎作品の全集は珍しく、ありがたい買取査定となりました(^^)

みつばち書店では、ジャンルや国内外の作品を問わず全集などのシリーズ作品の買取を強化しております。
処分をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください