「アルノルト・ベックリーン展」などを中心にご蔵書をお譲りいただきました。
買取品目 | |
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美術書 | |
買取方法 | 出張買取 |
お住まい | 茨城県 龍ヶ崎市 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
茨城県龍ヶ崎市のお客様より出張買取査定のご依頼をいただきました。主に美術書・写真集、全集、単行本などを査定させていただきました。ご利用頂きありがとうございます!
今回お譲り頂きました「バーゼル美術館所蔵作品によるアルノルト・ベックリーン展」の図録です。アルノルト・ベックリンは、スイスの象徴主義の画家で、神話を主題とした作品が多いです。
表紙の絵にもなっているベックリンの代表作で有名な『死の島』です。墓地のある孤島に、白い棺を乗せた小舟が描かれています。死者のための島へ小舟を漕ぎ進んでいるのだそうです。イタリアのフィレンツェにあるイギリス人墓地がモチーフになっていて、この墓地はベックリンのアトリエの近くにあったそうです。もともと若くして未亡人となった女性からの依頼で描かれた絵でした。19世紀末頃のドイツでこの絵が大変人気となり、複製画がポストカードになったり普通の家庭にこの絵が飾られていたそうです。音楽家ラフマニノフは、ベックリンの原画を基にしたマックス・クリンガーの銅版画からインスピレーションを受けて「死の島」という交響詩を作曲しています。「死」をテーマにしたこの絵は文学や音楽にも影響を与え、多くの人々を惹きつけたのですね。