雑誌『月刊マンガ少年』をまとめて買い取りしました。

千葉県君津市にお住まいのお客様のお宅へ、書籍の買い取りにお邪魔しました。

今回のお客様は、数年前に亡くなられたご家族が遺された書籍をまとめて処分したいと、当店に買い取りのご依頼をくださいました。

買取希望の書籍は、小説などの文芸書の他にも過去に買い集めていた雑誌が大量にあるので、それも可能であれば一緒に引き取ってもらいたいとのご希望でしたので、今回はご自宅へ直接お邪魔して査定作業を行いました。

画像は、今回お譲りして頂いた書籍の中の一部で、雑誌『月刊マンガ少年』です。
本書は、朝日ソノラマから発行されていた漫画雑誌です。

少し見づらいですが、1976年発行の創刊号も含んだ、休刊までの1981年までの50冊超をまとめてお譲りして頂きました。

『月刊マンガ少年』は、手塚治虫が『火の鳥』を掲載する雑誌を欲していた事を受けて、朝日ソノラマがそれに応える形で企画し、誌名も手塚治虫の意向で『火の鳥』の最初の掲載誌だった学童社の『漫画少年』から採られたそうです。

創刊号の背にも、「手塚治虫大河ロマン 火の鳥【望郷篇】」と書かれています

発行当時はSF作品がブームだったこともあり多くのSF作品が掲載されていて、『火の鳥』の他にも、竹宮惠子の『地球へ…』や、石ノ森章太郎の『サイボーグ009 海底ピラミッド編』などの人気作も多く連載され、また藤子不二雄の少年向けSF短編も掲載されるなど、短い刊行期間ながら多くの名作を残しました。

40年以上前に発行されていた雑誌ということもあり、日焼けなどは多少ありますが年数を考えると状態は良く、そんな貴重な書籍を創刊号も含め大量にお譲りして頂けましたので、今回は高く評価させて頂きました。

雑誌の買取査定では、流行りの内容などを取り上げる本の性質上、基本的に発行から年数が経ってしまった書籍はお値段を付けることが出来ないものがほとんどです。
しかし、今回のように年単位のまとめ売りや、かえって発行からかなりの年数が経っていて現存する数の少ないものなどは買取が可能な場合があります。

また、漫画雑誌では人気作品の連載開始号などがプレミアが付き高値で取引されていることもありますので、過去に買い集めていた雑誌の処分をする際はぜひ一度「みつばち書店」にご相談ください