『小説版 宇宙空母ブルーノア』を買取しました。

千葉県いすみ市にお住いのお客様からのご依頼で、書籍の買取にご自宅へお邪魔しました。

今回のお客様は、倉庫に保管していて読まなくなった書籍をまとめて買い取ってもらいたいと、当店の買取査定にご依頼をくださいました。
長年買い集めてきた書籍は数千冊になるとのことでしたので、今回は感染症対策をばっちりにしてご自宅へお邪魔させて頂きました。

実際に拝見しました書籍は、国内外の作家の小説などの文芸作品があらゆるジャンルに渡ってありました。
何年も読まずに段ボール箱に保管していたとのことで、ホコリやヤケなどが比較的少なく、発行されてからの年数を考えますと全体的に状態が良かったため、高評価で買取させて頂きました。

当店の出張買取は、本棚に入ったままなのはもちろん、段ボール箱などに詰められている状態の書籍でもスタッフの方で確認させて頂き査定を行います。
事前に本棚や箱から出しておいて頂くなどのご準備は一切必要ありませんので、お気軽にご相談ください(^^)/

今回のお客様からも、ずっと手つかずにしていた本がまとめて処分出来てよかったと嬉しいお言葉も頂け、大満足の買取査定でした

今回の買取でお譲りして頂いた書籍の中から、ご紹介する書籍は『小説版 宇宙空母ブルーノア』です。

本書は、1979年から80年にかけて放送されていたSFアニメ『宇宙空母ブルーノア』のノベライズ作品で、1980年に集英社のコバルト文庫から発行されました。
著者の若桜木虔はSF作品を多く手がけていて、他にもアニメのノベライズやゲームブック、ミステリー、時代小説、漫画原作など幅広いジャンルの作品を執筆していて、プロ作家の養成講座も行っています。

『宇宙空母ブルーノア』は、『宇宙戦艦ヤマト』を制作したことで知られる西崎義展が率いた「アカデミー制作」が企画・原案・制作した海洋冒険・戦争SFアニメで、地球に侵略してきたゴドム人との戦いを描いたSF作品です。

ただ、「宇宙空母」というタイトルですが物語の舞台は地球上の海がほとんどで、また空母ブルーノアよりも主人公が乗っている潜水艦シイラの方が物語の中心になっていることが多いです。

これは、元々「今度は海洋ものをやりたい」と思っていた西崎義展が、『宇宙戦艦ヤマト』のような宇宙ものではなく、田中光二のSF海洋冒険小説『わが赴くは蒼き大地』を参考に企画が出発したからだそうです。

声優にアニメソング歌手の水木一郎、逆に主題歌にアイドルの川崎麻世を起用し、初回放送を2時間スペシャルで放送するなど力をいれていましたが、当初の全39話の予定が全24話に短縮され、無理やりまとめるような形で放送は終了しています。

宇宙というわりに後半の数話のみしか宇宙で戦っていない、リアルさを重視したためキャラクターやコスチュームが地味、打ち切りのため粗末な最終回など、『宇宙戦艦ヤマト』を超えられなかった作品としてアニメファンからはあまり良い印象がない本作ですが、海洋ものとして科学ライターの金子隆一によるSF考証もあり、仲間同士の葛藤や地球存亡をかけた重厚なストーリーは今見るとさほど悪く感じないので、打ち切りが無く全話しっかりと放送されていればと悔やまれる作品ですね

みつばち書店では、読まなくなった書籍の次の読者探しのお手伝いをさせて頂きますので、処分をご検討中の方はお気軽にお問い合わせください！