『兵器考 全4巻セット』をまとめて買取しました。
買取品目 | |
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工学書 | |
買取方法 | 出張買取 |
お住まい | 茨城県 日立市 |
最寄り駅 | 日立 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
茨城県日立市にお住まいのお客様からご依頼を頂き、書籍の買取をしました。
今回買取査定のご依頼をくださったお客様は、ご家族の遺品の整理をした際に出た不要な書籍の買取のご相談でした。
お客様のお父様は過去に大学に勤めていたとのことで、査定を希望された書籍は専門的な内容の書籍が多く価値が全く分からないので、ジャンルを問わずに買取が可能な当店に相談をくださったそうです。
事前のご相談のメールで冊数が多いため出張買取をご希望でしたので、今回はスタッフの人数をいつもより増やして、準備を万全にしてご自宅へお邪魔させて頂きました
今回の買取査定では、事前のお話の通り専門的な書籍が中心の蔵書でしたが、中には戦前に発行された古い書籍もいくつか含まれていました。
その中から、今回ご紹介するお品は『兵器考 全4巻セット』です。
本書は、昭和11年(1936年)に雄山閣から発行された書籍で、著者の有坂鉊蔵は日本海軍の軍人として中将も務め、軍務の傍ら工学者として東京帝国大学教授として教鞭も執った人物です。
かなりマニアックな書籍ですが、今回は古代篇、近代篇、砲熕篇の一般部・海軍砲熕 小銃の全4巻セットをまとめてお譲りして頂きました。
また、付録の総索引冊子もありましたので、高く評価させて頂きました。
有坂鉊蔵は、前述の通り軍人の傍ら工学部の教授も務めましたが、若い頃から考古学にも深い関心を持ち、各地の遺跡を巡り遺物の収集も精力的に行っていたそうです。
そういったことから、本書の「古代篇」は弓や刀剣、甲冑なども解説されています。
モノクロながらも写真もふんだんに取り入れられています。
また、発行当時の日本は時代が国粋的な雰囲気でしたが、有坂は軍人になる前はフランスへの留学経験もあり、本書は多くの海外資料も参照にしていて、日本と海外の兵器を比較した客観的な解説は公平で、極めて科学的・学術的になっています。
戦前発行の書籍のためやはり経年の傷みは見られましたが、どの巻も通読に問題はない良い状態の書籍で、そんな貴重なお品をお譲りして頂けて大変ありがたかったです
みつばち書店では、発行から年数が経っている書籍の買取も大歓迎です。
バーコードがない書籍も問題なく取り扱い可能ですので、お気軽にお問い合わせください!