『明日香村史』を買い取りしました。

東京都世田谷区にお住まいのお客様より、書籍を買い取りしました。

今回買い取り査定のご依頼をくださったお客様は、数年前から空き家になっているご実家に残されているご両親の蔵書をまとめて処分したいとお問い合わせくださいました。

読書が好きだったというご両親が残された蔵書は、ジャンルも幅広くどこの古書店に持ち込んだらいいか迷っていたところ、どんな書籍でも取り扱い可能な当店のホームページを見つけてご連絡をくださったそうです。

ご両親が買い集めてきた書籍で、お客様ご自身は価値が全くわからないとのことでしたので、メールに添付されていた画像から簡単に内容や状態を確認させて頂き、当店での取り扱いが可能だと判断して、今回は宅配便を利用しての買取査定のご案内を致しました

実際に送って頂きました書籍は、事前のメールでのお話のとおり幅広いジャンルの書籍があり、中にはかなりマニアックな珍しい作品も含まれていました。
お客様からは「自分では価値がわからなかったけど、親が大事にしてきた本だったのでしっかりと査定してもらえ納得して譲ることが出来ます」と満足して頂け、当店も希少な書籍をいくつもお譲りして頂け大変ありがたかったです

今回の買取査定でお譲りして頂いた書籍から、ご紹介するお品は『明日香村史』です。

本書は、昭和49年（1974年）に明日香村刊行会から発行された、奈良県明日香村の郷土史です。

今回は、上中下の３巻をまとめてセットでお譲りして頂けたため、高評価で買取しました

明日香村は飛鳥時代の宮殿や史跡が多く発掘されていて、日本の古代国家発祥の地として「日本人の心の故郷」とも紹介されます。
村には、陵墓や古墳、神社などの特別史跡が数多く、有名な「キトラ古墳」の壁画の公開などで観光地としても大変人気ですね

こういった地方史・郷土史は内容がローカルなため、その土地に住んでいる方など関係のある人が買い求めることが一般的で、かなり読み手が限定されてしまうジャンルです。
ただ、明日香村のように歴史深い土地で全国的に有名な地域の郷土史は、他の地方史などに比べると比較的需要が高いため、今回は買取させて頂きました。

地方史・郷土史は、昭和年代に一時期ブームになった影響から買取のご依頼をたまに頂きますが、古書市場では在庫が過多な作品もあり、場合によっては買取をお断りすることがあります。
みつばち書店では、なるべくお客様にご不便をお掛けしないように、丁寧に査定して買取の可否と買取金額をご案内しておりますので、お気軽にご相談下さい