『夢野久作全集』を全巻セットで買い取りしました。

千葉県柏市にお住まいのお客様のご自宅へ、書籍の出張買取にお邪魔しました。

今回ご依頼をくださいました御客様は、過去に買い集めてきた書籍の整理をしていて、読んでいない書籍を買い取って欲しいとのご依頼でした。

査定を希望された書籍は国内外の作家の文芸作品で、ジャンルはミステリ作品が中心でした。
映画化やドラマ化された有名作品はもちろん、海外の古典作品など、幅広い年代の作品が2000冊程ありました( ๑´•ω•)

ミステリ小説は人気のジャンルで、古書市場でも頻繁に取引されています。
毎年新しい作品が生まれる一方で、古典と呼ばれるほど古い作品も一定の需要があり、若い方でもクリスティーやドイル、クイーンなど戦前に活躍した海外の作家を読んでいたり、結構特殊なジャンルかもしれません(´◦ω◦｀)

画像は、今回お譲りして頂いた書籍の一部で『夢野久作全集』ですが、夢野久作も1936年に亡くなっている作家ながら今なお人気の作家の一人です(*´ ˘ `*)

夢野久作は、本全集（第4巻）にも収録されている『ドグラ・マグラ』が日本探偵小説三大奇書のひとつで、2008年に「まんがで読破」シリーズで漫画化もされていて、特に有名です。
『ドグラ・マグラ』は、内容があまりに難解で、一度では作品の真相を理解するのは困難とされ、角川文庫版では「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」と謳われています。

ただ、複雑な構成、狂気的で難解な内容のため、そもそも途中で挫折してしまう方が多いことでも有名な作品でもあります(´・ω・`)
（青空文庫でも読めるので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか？）

『ドグラ・マグラ』しか知らない方が多いと思われる夢野久作ですが、本全集には処女作の『あやかしの鼓』のほか、『瓶詰の地獄』『押絵の奇蹟』などの初期の作品と、併せてエッセイなども収録されています。

1969-70年にかけて刊行された全集ですが、年数を考えると状態は良く、付録の月報もしっかりと揃っていたこともあり、今回は高評価で買い取りさせて頂きました(⁎•ᴗ‹｡)

今回は、この他にも数多くのミステリの名作をお譲りして頂きました。
貴重な書籍を大量に買い取りすることが出来て、大満足の買取査定でした⸜(*ˊᵕˋ*)⸝‬ｱﾘｶﾞﾄｳ♡