『吉田松陰全集』をまとめて買取しました。

神奈川県にお住まいのお客様より、書籍を買取致しました。

今回のお客様は、増えすぎてしまった蔵書の整理のために読んでいない書籍の買取をお願いしたいと、お問い合わせをくださいました。
買取希望の書籍の内容は、国内外の作家の全集などが数百冊あるとのことで、メールに添付されていた画像から買取対応が可能と判断して、宅配便を利用して買取させて頂きました

全集の買取では、シリーズによっては古書市場に在庫が溢れている作品もありますので、当店ではあらかじめメールに画像を添付して頂いて、書籍の内容や状態を確認して、買取可能かどうかを判断してから宅配便の手配をお願いをしております。
お写真を撮って頂くため、お手数をお掛けしてしまいますが、その後の査定もスムーズにご案内出来ますので、当店の買取査定の利用を検討されている方はご参考になれば幸いです

今回送って頂いた全集は、発行からの年数が結構経ってしまっていましたが、全巻しっかりと揃っているのはもちろん、付属冊子の月報も綺麗に完備されているなど、状態が良かったところが高評価のポイントでした

この度は、みつばち書店をご利用して頂き、ありがとうございました

今回買取しました書籍の中から、ご紹介する作品は『吉田松陰全集』です。

こちらの全集は、1972年から74年にかけて大和書房より刊行された、幕末の思想家・教育家の吉田松陰の著作をまとめた全集です。

今回は、全10巻と別巻の計11冊をセットで、併せて付録の月報もお譲りして頂けたため、高評価で買取させて頂きました

吉田松陰の全集は3種類の版があり、今回お譲りして頂いたものはいわゆる「大衆版」と呼ばれる版で、他に1934-36年発行の「定本版」、1938-40年発行の「普及版」があり（どちらも岩波書店発行）、大衆版は普及版をもとに読み仮名や註解を増やし、別巻には外国文献の和訳を加えられています

吉田松陰の思想は幕末の日本において大きな影響を与え、彼の開いた松下村塾からは多くの人材が輩出されています。
本全集には、論文や随筆などの著述のほか、書簡や日記、関係者の日記などの資料まで含まれていて、吉田松陰の多面的な人物像を理解するための貴重な資料集となっています。

現在では、2012年発行の新装版と2022年発行の電子書籍版が販売されているので、入手難易度自体は高くありませんが、全巻セットとなると10万円をオーバーする高額なシリーズのため、旧版である本書も中古市場でまだまだ需要があり根強い人気となっています。

吉田松陰全集のような貴重な書籍を手放す際には、その価値を理解し大切に扱ってくれる買取業者を選ぶことが大切です。
歴史的な価値を持つ書籍が、新たな読者の手に渡り大事にされるよう、みつばち書店では精一杯お手伝いさせて頂きます