『デュシャン 大ガラスと瀧口修造 シガー・ボックス』を買取しました。
買取品目 | |
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美術書 | |
買取方法 | 出張買取 |
お住まい | 茨城県 龍ヶ崎市 |
最寄り駅 | 龍ヶ崎 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
茨城県龍ケ崎市にお住まいのお客様のご自宅へ、書籍の出張買取にお邪魔しました。
今回の買取査定のご相談内容は、本が増えすぎて手狭になった書斎を整理したいので、不要な書籍を引き取って欲しいとのことでした。
査定希望の書籍は、小説などの単行本、画集や写真集等の美術書で、かなりの冊数にのぼるとのことで、今回はお客様のご都合に合せて直接ご自宅へお引き取りにお伺い致しました(○´∀`)ノ゙
ご自宅の書斎には大きな本棚が並んでいて、どの本棚にも書籍が満載で、様々なジャンルの作品が収められていました。
査定中には、お客様と好きな作家の話になり、とても楽しく作業を進める事が出来ました(˶ᵔᗜᵔ˶)
この度は、みつばち書店の買取査定をご利用してくださいまして、ありがとうございました!
今回お譲りして頂きました書籍の中から、ご紹介したい一冊は『デュシャン 大ガラスと瀧口修造 シガー・ボックス』です。
こちらは、1992年にみすず書房より刊行された書籍で、フランス生まれの芸術家マルセル・デュシャンの作品『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも』を、日本の写真家・奈良原一高が撮影した作品集です。
『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(通称:大ガラス)』は、高さ約2.7メートルの2枚の透明ガラスの間に、鉛の箔、ヒューズ線、埃などで色付けした作品で、8年の歳月をかけて制作されましたが未完のまま放棄されました。
ただ、作品には構想と各部分の示す意味について記した『グリーンボックス』と呼ばれるメモが残されていて、デュシャンでなくとも再制作が可能となっていて、1980年には東大と多摩美グループのメモ分析と、美術評論家・瀧口修造と東野芳明の監修による東京版『大ガラス』が制作されています。
本書には、東京版制作の際の会議に出席した時に瀧口修造が携えていた木製の箱、通称「シガー・ボックス」に納められていたデュシャン論のメモなども収録され、難解だとされる『大ガラス』鑑賞の手助けとなる一冊かもしれません( ー̀ὢー́ )
今回の買取査定では、この他にも貴重な書籍を何冊もお譲りして頂けて、大変ありがたかったです。
当店では、美術関連の書籍の査定のご相談も大歓迎ですので、少しでもご興味があればお気軽にお問い合わせください*ᴗ ᴗ)⁾⁾♡