『マルキ・ド・サド作品』を買取しました。

神奈川県横浜市にお住まいのお客様より、書籍を買取しました。

今回買取査定のご依頼をくださいましたお客様は、ご自宅の蔵書の整理のために、読んでいない書籍の買取をお願いしたいと当店へお問い合わせくださいました。
お仕事のご都合で査定時の立会が無理だとのことで、今回は宅配便を利用しての査定で対応させて頂きました( • ̀ω•́ )

送って頂きました書籍は国内外の作家の文芸作品で、外函に入ったハードカバーの作品が中心でした。
いわゆるベストセラーの有名作よりも、少しマニアックな作品が多くあり、古書市場でもあまり出回っていない希少な作品は高評価で買取させて頂きました(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)

その中から、今回ご紹介したい作品は『マルキ・ド・サド』の著作です。

こちらの作品は、青土社と未知谷から刊行された、フランスの小説家マルキ・ド・サドの翻訳作品で、今回は『ソドムの百二十日』『美徳の不幸』『悪徳の栄え』の三作品をお譲りして頂きました。

本書は、グラフィックデザイナーとしても活躍した日本の美術家・横尾忠則が装画を務めていますが、今回は付録として封入されていた装画が印刷されたポストカードも残されていました(⁎•ᴗ‹｡)

マルキ・ド・サドは、法律的・宗教的・道徳的な制約を無視した自由な描写の作品で知られ、過激な性や暴力の描写から悪徳賛美の作家として「極悪人」と評価される一方で、人間の持つ想像力を極限まで押し広げた文章力が高く評価されていて、好き嫌いがかなり分かれる作家として知られています(´-ω-`)

サド自身も、暴行などの犯罪行為を犯し牢獄に収監されていて、多くの作品が獄中で書かれたことからもその特異性が伺われる作家です。

日本では「悪徳の栄え事件」が有名なので、澁澤龍彦の訳が一番馴染みがあると思いますが、実は澁澤龍彦訳は抄訳のものが多く、今回お譲りして頂いた青土社と未知谷版は帯に「本邦初の完訳」と銘打たれていて、澁澤龍彦訳に親しんだ方にもおすすめの書籍となっています( •ᴗ• *)

みつばち書店では、日本人作家の作品はもちろん、海外の作家の作品もジャンルを問わず買取対応しております。
宅配買取だけでなく、ご自宅等へ出張しての査定も行っておりますので、書籍の処分をご検討中の方はお気軽にご相談ください(*｀･ω･´)ﾉ