図鑑『相模湾産蟹類』を買取しました。

神奈川県逗子市にお住まいのお客様より、書籍を買取しました。

今回ご依頼をくださったお客様は、ご自宅の建て替えに伴い不用品の処分を進めていて、その中から今回は数年前に亡くなられたお祖父様が遺された書籍を買い取って欲しいとのご相談でした。

お祖父様はかなりの読書家だったそうで、生前はとても大事にしていた蔵書なことから長い間処分に踏み切れずにいたけど、読む人がいないためずっと手つかずで保管しているのも忍びないため、ご家族で相談して今回売却を決断されたとのことでした( ˘•ω•˘ )

書籍に限らず、遺品を整理される際にはどうしても故人様との思い出が蘇ってきてしまい、なかなか処分に踏み切れないというお声を良くお聞きしますが、そんな大事なお品の売却先に選んで頂けると、身が引き締まると同時にとても光栄です(* ˊᵕˋㅅ)

この度は、みつばち書店の買取査定をご利用して頂き、ありがとうございました！

今回買取しました書籍の中から、ご紹介したい一冊は『相模湾産蟹類』です。

こちらの書籍は、昭和40（1965）年に丸善株式会社より刊行された書籍で、相模湾において採集されたカニ類の標本が収録された図鑑です。

本書に収録されているカニの標本は、昭和天皇が長年に渡り行っていた海洋生物の研究で採集されたもので、その中から原色図が完成した340種を選んで収録されています。
これらの美しい原色図は、天皇の生物学研究の相談相手を務めた酒井恒博士の夫人が水彩で描いたものだそうです( ˘ω ˘ *)

カニに限った標本という点でかなり特殊で、その上相模湾という特定の水域から採集されたカニのみという、とても限定的な内容の標本図鑑ですが、相模湾は地形の複雑さなどが由来の生物の多様性から国内外の研究者から注目されていて、資料としての価値も非常に高いと思い、高評価で買取させて頂きました。

みつばち書店では、このようなひとつの分野に特化した専門的な書籍の買取のご依頼も大歓迎です。
貴重な書籍の売却をご検討中であれば、お気軽に当店までご相談ください(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾

【神奈川県 逗子市】