ジョン・メイナード・ケインズ 作品買取

1883年6月5日ー1946年4月21日　イギリス　ケンブリッジ出身
経済学者・官僚・貴族

「ケインズ経済学」で著名な経済学者の代表的存在であり、有効需要に基づいてケインズサーカスを率いてマクロ経済学を確立させた、経済学史上の最重要人物の一人です。

ケインズは、1883年にケンブリッジ大学の経済学者である父ジョン・ネヴィル・ケインズと母フローレンスとの間に生まれました。

イギリスの名門パブリック・スクール（私立の中等教育学校）であるイートン・カレッジを経て、ケンブリッジ大学のキングス・カレッジに入学します。
学生時代は、政治に関心を持ち、様々な活動を行い、学内のサークル「ザ・ソサエティ」では代表を務めました。

大学卒業後は、公務員試験を通過して、インド省に就職しますが２年で退官し、大学の研究員として学者を志します。
大学では貨幣論を研究し、インド省での経験に基づき1913年には処女作『インドの通貨と金融』を発表しています。

1914年から1918年にかけて、イギリス大蔵省の要請で戦争資金の調達に協力し、この仕事で頭角を現して影響力を得たおかげで、1918年のベルサイユ講和会議でのイギリス代表に加わりました。
しかし、和平調停のイギリスのドイツへの多額の賠償要求に反対して辞任し、『平和の経済的帰結』を発刊し、この本でベルサイユ条約を批判して、世間の注目を集めます。

大蔵省を辞任後、ケンブリッジ大学に戻り、1921年に『確率論』を、1923年には『貨幣改革論』を出版し話題になり、1930には『貨幣論』を発表します。
この『貨幣論』は「ケインズ・サーカス」としてしられる学識集団を作り出し、構成メンバーの5人の若手学者は、世界的な経済学者となっています。

1936年に『雇用・利子および貨幣の一般理論』を発表すると、これを出発点に展開された経済学が「ケインズ経済学」として広く知られます。
当時の古典派経済学では、市場は自律的に調整されるため、最終的あるいは長期的には失業は存在しないとされていましたが、1929年の世界恐慌で世界的に大量失業が発生していたこともあり、本書で「需要によって生産水準が決定され、それが失業を発生させる」ことを明らかにしていることなどから、多くの反響を受けました。

ケインズ経済学の考え方は、経済学を古典派経済学とケインズ支持者とに分けることになり、後にケインズ革命と呼ばれるようになります。

その後、イングランド銀行理事に就任や、男爵位を受爵しますが、1946年に心臓発作で倒れ、サセックス州ファールで死去します。　62歳没

代表作に『確率論』『貨幣論』『雇用・利子および貨幣の一般理論』など

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