楳図　かずお 作品買取

1936年（昭和11年）9月3日ー2024年（令和6年）10月28日　和歌山県生まれ
漫画家・タレント

ホラー作品から、SF、ギャグものまで幅広いジャンルの漫画作品を多く発表し、その独創的な世界観から芸能人やクリエーターに数多くのフォロワーが存在する日本を代表する漫画家です。

楳図かずおは、1936年に和歌山県伊都郡高野町に生まれました。
幼少期は、父が小学校教諭をしていた関係から奈良県の山間部の僻地を転々とし、地元の伝説や民話を聞かされて育ちました。

1947年、小学校5年生のときに手塚治虫の『新宝島』を読み漫画家を志し、中学校のころには複数の同人サークルで積極的に活動しました。
1955年に、『森の兄弟』『別世界』でプロデビューし、以後は貸本漫画を多く発表しました。

1966年に、講談社の少女漫画誌『週刊少女フレンド』に連載した『ねこ目の少女』『へび女』が大ヒットすると、恐怖マンガ家として全国的に知られるようになり、「ホラーまんがの神様」と呼ばれるようになります。
『週刊少年マガジン』『週刊少年キング』などでは少年向けのSF作品を発表し、最も多忙な時期には月刊誌・週刊誌あわせて5本の連載作品を持ちました。

1972年から74年にかけて『漂流教室』、1976年から81年にはギャグ作品『まことちゃん』を連載し、一連の作品の評価から第20回小学館漫画賞を受賞します。

また、1982年から連載された『わたしは真悟』は、恐怖テイストを控えめにして、神とは何か、意識とは何かといった、形而上学的なテーマに挑んだ作品で、同作は2018年にフランスで開かれた第45回アングレーム国際漫画祭で「永久に残すべき作品」と認められた作品に贈られる「遺産賞」を受賞するなど、国内外で高い評価を受けています。

1995年に完結した『14歳』以降は、長年の執筆の影響から悪化した腱鞘炎のため、漫画は休筆します。
休筆に伴い、テレビや雑誌などでタレント活動を行い、サービス精神旺盛なキャラクターとトレードマークの赤白のボーダーの服で人気を博し、若い世代のファンも増やし続けています。

2014年には、長編ホラー映画『マザー』で監督を務め、2022年には楳図かずお大美術展で27年ぶりとなる新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』を発表し、芸術家として再スタートを宣言していましたが、2024年に胃がんのため88歳で亡くなりました。

その独特なタッチの画風やストーリーから多くの著名人が影響を公言していて、また漫画やアニメなどでは恐怖表現にパロディとして絵柄が真似られるなど、後進のクリエーターにも大きな影響を与えています。

代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』など

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