里見　弴 作品買取

1888年（明治21年）7月14日ー1983年（昭和58年）1月21日　神奈川県出身
小説家

心の動きの描写や会話の運びの上手さを発揮した作品で高い評価を受け、晩年まで活躍した日本の小説家です。

里見弴（本名：山内英夫）は、1888年に官僚で実業家の有島武と妻・幸子の四男として神奈川県横浜市に生まれました。
兄には作家となった武郎と画家となった生馬がおり、弴は出生後まもなく山内家の養子になりましたが、有島家の実父母の元で他の兄弟と一緒に育ち、兄の影響で幼い頃から文学に親しみました。

学習院中等科を経て、東京帝国大学文学部英文科に進みますが程なく中退し、1910年には兄の知り合いで学校の先輩でもあった志賀直哉らが創刊した雑誌『白樺』に兄とともに参加しました。

1914年に、夏目漱石の依頼を受けて朝日新聞にて『母と子』を連載し、翌15年に中央公論に『晩い初恋』を掲載して本格的に文壇デビューを果たします。
1916年に発表した第一短編集『善心悪心』は、志賀直哉の影響を受けた従来の作品から脱皮し自己を確立させた初期の代表作とされ、以降は短編小説の名手として有力な存在となり、大正期文壇の中堅作家として活躍しました。

戦後1947年には日本芸術院会員となり、『道元禅師の話』『羽左衛門伝説』など多くの著作を発表し「小説の小さん」と称され、多数の文学賞を受賞しました。

また、終生鎌倉に住んでいたことから、鎌倉に住む作家たちのまとめ役として鎌倉文庫という文芸出版社の創設に参加し、その縁で大船の撮影所にも出入りして、監督の小津安二郎と親しくなりいくつかの映画製作にも携わりました。

舞台への造詣も深く、歌舞伎や新派、文学座などに原作や戯曲の提供もし、1959年に文化勲章を受章後も『秋日和』『極楽とんぼ』を発表するなど精力的に活動しましたが、1983年に肺炎のため鎌倉市の病院で亡くなりました。　94歳没

代表作に『多情仏心』『極楽とんぼ』『安城家の兄弟』など

里見弴に関する物なら何でもご相談下さい。
珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご相談下さい。