岡野　玲子 作品買取

1960年（昭和35年）6月24日ー　茨城県出身
漫画家

日本の伝統や精神性への深い理解から生まれる日本の古典文学に根ざした物語を、精密な筆致の絵とともに描いた漫画作品で国内外に多くのファンを持つ、日本の漫画家です。

1960年に茨城県古河市に生まれた岡野玲子は、東洋美術大学を卒業後の1982年に、小学館の少女漫画雑誌『プチフラワー』誌に掲載された『エスタープリーズ』で漫画家としてのキャリアをスタートさせました。

少女コミックを中心とした活動を続ける中、1984年に禅寺の跡取り息子を主人公に寺の修行生活にファッションや恋愛を交えたコメディ作品『ファンシィダンス』の連載を開始し、男女を問わず若い読者の注目を集め、1989年には第34回小学館漫画賞を受賞し、作品は実写映画化もされました。

また、1989年には若手力士と女性実業家の恋愛を描いた『両国花錦闘士（りょうごくおしゃれりきし) 』（ビックコミックスピリッツ連載）を発表し、若貴ブームと重なり人気となりました。

1993年から連載スタートした、夢枕獏の小説を原作とする『陰陽師』は、流麗な絵柄による当時の平安京と怨霊の描写や、意図的な外来語の挿入、漫画オリジナルキャラクターの登場など、原作とは異なる展開で人気となり、原作者の夢枕獏には「原作を超えた作品」と評されています。

活動は漫画だけにとどまらず、雅楽をはじめとする音楽にも深い造詣を持ち、『陰陽師』のイメージアルバムをプロデュースし、2011年の東日本大震災後には、宮城県石巻市雄勝町の「雄勝法印神楽」の復興支援活動にも参加するなど、活動は多岐に渡っています。

公式ウェブサイトでは、作品の原画原稿のスキャン画像が特別に公開されていて、単行本や電子書籍では収録されなかったカラー原稿などでは、繊細な描線、カラーの微細な色合いなどが楽しむ事ができます。

代表作に『ファンシィダンス』『両国花錦闘士』『陰陽師』など

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